2017年海外研修 歯周病科研修コース参加
歯科衛生士 後藤 梨絵様
私は長い間歯科衛生士として、「このままでいいのかな」と感じていました。最初に勤めた歯科医院ではひたすら数多くの患者様の診療をこなすだけの日々でした。このままではいけないなと、担当制で患者様を治療できる歯科医院に転職するも、メンテナンスに来てくれる患者様がなかなか良くならず、歯科衛生士としての力不足を感じていました。ただ、それまで「歯周病を治せます」と言う歯科衛生士に出会ったことがなかったので、折り合いをつけてやっていくしかないんだなと思っていました。
そんな時、たまたまエルバのインスツルメンテーション実習コースに参加したんです。講師の先生の話を聞いているうちに、自分の中の“歯科衛生士”像がどんどん変わっていきました。さらに、ヤン・リンデ名誉教授の特別講演に参加し、「スウェーデンの歯科衛生士ってすごい!」と衝撃を受けました。どうしてもこの目でスウェーデンの歯科の現場を見たくなり、参加を決意したんです。
一番は「患者様が歯科衛生士を信頼している」ことが衝撃的でした。
日本だと歯科衛生士は「歯医者さんのお姉さん」というイメージを持っている人が多いと思うのですが、スウェーデンでは全く違います。染め出しやプロービングをしたら、患者様自身がすっごく前のめりになって、改善のためにはどうしたらいいか、と食らいついていくんです。スウェーデンの歯科衛生士は、日本でいう歯科医師と同じ、もしかしたらそれ以上に信頼されています。
私もそんな歯科衛生士になりたい、患者様との信頼関係を作りたい、と思いました!
相互実習風景。英語がわからなくても、大丈夫です!
スウェーデンの歯科衛生士の姿を目の当たりにし、また講義で行動変容を学んだことで、臨床では患者様とお話する時間が増えました。患者様一人ひとりとしっかり向き合うことができるようになったので、日常生活の変化やライフステージ、その方の背景まで考えて治療やTBIに当たれるようになりました。
また、日本ではなかなか聴くことができない、インフェクションコントロールの講義なども聴けたので、座学もとても面白かったです。
研修が終わったら、修了証を頂きます。講師と記念撮影!
イェテボリ美術館に行ってきました!
みんなでご飯を食べたり、街を散策したり、一人で美術館に行ってみたり。食事も美味しかったです。
正直最初はいろんな不安がありました。初対面の方たちと一週間一緒に過ごすことや、言葉の壁、何を持っていけばいいのかとか・・・笑
でも本当にすべてが楽しかったです!
海外研修への参加は、私の歯科衛生士としての今後を大きく変えるきっかけになりました。
迷っているなら行ってください!私もまた行きたいです。